嘘に隠された本当は知らなくていい

 

 

私は嘘をつけない

 

いや、咄嗟の嘘ならつけるけど 大切な人につくことができない

 

そのお陰で 今回は酷い目にあった

 

 

 

 

 

 

 

先日私は、大切な人には嘘をつきたくない一心で、嘘をついたことを訂正して謝った

 

すると、まさかの相手も嘘をついていたことを訂正してきた

 

 

とても大きくて、私の比にならないくらいの嘘。

 

 

 

眩暈がした。

 

でも、予想通りと言えば予想通りで そんなに傷つくはずがない、と高を括っていたのに、その後に続くもっと大きな「本当」が胸の奥にズシン、とのしかかった。

 

潰されそうだった

 

 

怖かった

 

 

夢で見たものが現実になってしまった

 

 

再度思い知らされた

 

 

私は誰からも愛されたことのない人だということを。

 

 

私と付き合っていた時も別の人が好きだったことを。

 

彼が私を好きになったことは一度も無かったことを。

 

別の人との間に私の知らない、私を嗤う約束があったことを。

 

私が絶望に拉がれてる時、彼はそれを見て嗤っていることを。

 

 

 

 

そんな時にごめんなんて言われたって それさえも嘘に思える

 

手を繋いだことも、抱擁をしたことも、海へ行ったことも 全部私の妄想だったのかと

 

ずっとずっと 騙されていたのか

 

好きだよ って 嘘?

 

なんで

 

私にバレないようにって、二人で約束したの?

 

バレたらうるさいからねって?

 

いいなぁ、愛されてて

 

私 彼との秘密なんてなかったよ

 

いいなぁ、私彼からデートなんて誘われたことなかった

 

だって一方的だったんだもん。

 

彼、あの子のために今一生懸命、自己嫌悪に陥ってるみたい

 

私にはそんな素振りすら見せてくれなかったのに

 

悲しいね

 

 

彼、私の好意を見て嘲笑ってたんだって。自分の好きな女の子以外の好意は応えられないのに、無駄な努力してる女の子見て嘲笑ってたんだって。

 

 

悲しいね

 

 

 

 

私は嘘を訂正した後 もう一度嘘をついた

 

 

前に進みたいからって

 

嘘じゃないけど、嘘

 

見栄を張った。

 

 

愛されたい

 

親にも愛されない

 

愛されたいならまず他人を愛さないと?

 

愛しても愛しても愛しても愛しても愛しても愛しても愛しても、

 

愛が返ってきたことなんてない

 

全て成就しないか 他の女の子の代わり

 

一番になりたい 愛されたい

 

私も誰かの 大切な存在になりたい

 

穴を埋めたい 苦しい  寂しい 寂しい 寂しい

 

愛して欲しい愛して欲しい

 

喉から手が出るほど欲しい 

 

他人の温もりが欲しい

 

寒い 心が冷たい

 

 

愛して欲しい

愛されたい

受け止めてほしい

 

 

嘘の好きだよ、はもう要らない

 

心からの 好きだよ を聞いてみたい

 

言われてみたい