春を切り売りする

 

好きな人に間接的に振られてしまった

 

頼んでもいないのに告白され、勝手に振られていた

 

その子は悪気があった訳では無いだろうが、お節介の塊だと思う あと、自分が幸せならそれでいいのだろう。その子には彼氏がいる。惚気のようなLINEが平均毎日のように送られてくる。

 

(悪気100%に思えてきた)

 

私はその子にとても怒ったし、好きな人には友達でいてほしい旨を伝えた 少し恥ずかしかった

 

とても居心地の良い関係で 正直私はその人しか頼れない。同性の友達なんかよりずっと本音で話せるし大切な存在だと思っていたから

 

彼女になりたいなんて 思っていなかった

 

なのに あの子1人のおかげで私の居場所はなくなってしまった

少しギクシャクとした関係が依然として続いている

 

やりきれなくなった

 

私を苦しめて何がしたいんだ とお節介の塊への怒りが鎮まらなかった 信用していた友達なだけに、その怒りは大きかった 

 

「ももちゃん(私)には他に好きな人を見つけてもらいます!笑」と相手にLINEしてあった

 

そうじゃない

 

なんでお前にそんなこと言われなくちゃいけないのか まるで恋愛はし続けなければいけないキマリのようじゃないか 

 

色々やり切れなくなった私は 援交をすることに決めた

 

無くなった居場所を埋める何かが欲しかった、が理由だったと思う あと周りはみんな「初体験」を済ましていくのに少し焦りを感じていた

 

でも、私はまだ少しのプライドと恐怖心を持ち合わせていたので 本番 はしないことを相手の了承を得ていた

 

だがしかし、前日の夜中、「果たして援交で済ませた初体験は口外出来たものだろうか」とハッ、とふと思いついた

 

その1人会議は当日の朝6時まで続き、結果、断ることにした

 

私はこの判断が間違っていたとも正しかったとも思わない。だって相手の予定も考えずに突然拒否ったのだから

 

でも、口外できない事実を作るよりはましだと思った

無くなった居場所を埋めるためなんて、きっとすぐに虚しくなるに違いないし。

 

ちゃんと 心から好きな人 に許すから行為は成立するのであって、好きでも何も無い人とすることはただの動物でしかないと思った

 

私はそこで初めて理解した

 

愛が欲しかった。他人から注がれる愛、肯定してくれる、私を受け止めてくれる。

 

愛して欲しければまず自分から愛せ、なんて言うけどあれは嘘だと思う

 

今まで愛を注いで返ってきたことなんて無かった。付き合うことが出来ても、私のことなんて好きじゃなかった。他の子が好きだけどこの子でいいか、の埋め合わせにしかなれなかった

いつだって一番になれなかった

 

誰かの一番になりたい。私の一番の願い。