共依存というのは一番最低な関係性である。
私には依存している人がいる。
恋人でも友達でもない、どうしようもない関係性にある人だ
私が在るためにはその人が必要で、その人が在るためには私が必要だと思っていた。というより"共依存"という名前をこの関係に名付けたのはその人だから、きっと両者共意見はそう食い違ってはいなかった
お互いに暇な時に明け方まで電話をしたり、遊びに行ったりと仲のいい友人以上のことをしていたから 当たり前かもしれない。
元々、この関係に堕ちる前には私達の仲は良くなかった。恋人同士であったにもかかわらず、仲は良くなくてお互い初々しくてどうしていいか分からず早めに縁を切っていた。
もう絶対に関わらない。そう決めていたのに。
お互い闇が深いもの同士周りには敵が多かったから、別れて一年も経たないうちに連絡を取り合っていた。
その間にお互い別の温もりを探したりもしたが、どうも "あの人"以上に自身を理解してくれる人がいなかったのだ。
そんなどうしようもない関係につい最近、終止符を打つか打たないかを打診されているような出来事が起こった
相手に、充分な愛や肯定を捧げてもらえる"私以上の人"が見つかったのだ。
私は相手の幸せを喜ぶべきだし、こんな関係なんて早く切ってしまうほうが良いに違いないと頭では理解していたが心がついていかなかった。
私はどうなってしまうのだろうか、私に優しくしてくれる人なんぞこの先にいるのだろうか。つい自己中心的な自分が主張してしまうのだ。
きっと私が決断を下さずとも、この関係は終わってしまうだろうとも思えるがそうはいかないのだろう。
相手に幸せが訪れたのだから、私はやっと幸せになれる権利を掴んだのだろうか。そう考える時点でもう危ないのだ
少なくとも、私は今現在あの人に依存しているのは確かで関係を終えるかどうかの〆切りだけが迫っているのだけは確かだ。
私はどうしたらいいのだろう、また今日も眠れない夜を越えるのか。その〆切に追われながら震えて布団に潜るのだ。